歩いていると起こる痛みの原因「筋力間バランスを取る」足の横上げ【 股関節痛治療40年の専門家が教える運動法 | ゆうき指圧

「歩き始めは大丈夫なのに、歩いているうちに股関節が痛くなる」
そんな症状にお悩みではありませんか?

多くの場合「加齢による筋力不足」と言われ、筋トレを勧められるケースが多いですが、実際の原因は筋力不足ではなく、股関節周囲の筋力間バランスの乱れにあります。股関節周囲の筋肉が正しく働かないと、歩行中に特定の筋肉や軟骨に負担が集中し、痛みが悪化してしまうのです。

こんなお悩みありませんか?

  • 歩いていると股関節がだんだん痛くなる
  • 病院で筋トレを勧められたが、かえって股関節の痛みが強くなった
  • お尻の筋肉が弱っていると指摘された
  • 歩くと股関節から「コキッ」と音がして不安になる

患者様の股関節痛体験談と改善の流れ

来院時の悩みときっかけ

70代女性の患者様は、買い物の帰り道に股関節の痛みが強まり、立ち止まることが増えていました。整形外科では「外転筋を鍛えるように」と指導され、横向きで足を上げ下げする運動を続けましたが、改善どころか痛みが悪化。

取り組んだこと

当院では、股関節の軟骨に荷重をかけない独自に開発した「足の横上げ」を指導しました。枕に乗せた足を支えながら行うことができるので、股関節によけいな負担をかけずに中殿筋・小殿筋といったお尻の筋肉や大腿筋膜張筋さらに恥骨大腿靱帯・挫骨大腿靱帯・腸骨大腿靱帯を安全にバランスよく強化できます。

変化と改善(ビフォーアフター)

運動を自宅で毎日続けていただくことで、痛みが軽減し、2~3ヵ月後には日常生活の歩行が快適に。「外出が楽しくなった」と喜ばれました。

ゆうき指圧の改善ポイント

ゆうき指圧の「歩くと痛む股関節痛」改善ポイント

「筋力不足」よりも「筋力間バランスの崩れ」に着目

靭帯や関節包の拘縮を緩め、股関節の動きを確保

外転筋(お尻の中殿筋・小殿筋)を安全にバランスよく強化できる「足の横上げ」を指導

股関節に負担をかけない個々の症状に合わせたオーダーメイドの運動プログラムを提案

自宅でできる「足の横上げ」のやり方

ご自宅でできる「足の横上げ」

【やり方】

※尚、足の横上げは「世界変形性関節症会議」にて(股関節疾患において効果が高い可能性が高いとの評価)をいただき、ゆうきプログラム(学術名PSPRエクササイズ)の論文が採用されています

①左足を上にして、横向きに寝る(動画は左足を上にして行っていますが実際行うには痛む足を上にする)

②上の足を腰幅の高さまで上げ、内くるぶしの下に枕や本を置き高さをキープする。上の足と床とが並行になるように枕や本の高さを調整する。下の足は痛みがない程度に深く曲げる。

③乗せた足の体重を枕や本に委ね、親指を自分の顔のほうに向け、そのまま15秒ほど静止する。10回1セット行う。

★ ポイント

  • 外転筋(中殿筋・小殿筋)をターゲットにした運動
  • 横向きで足を上げるのではなく、枕で足を支えながら行う
  • 股関節の軟骨が支点となって荷重がかかるのを防ぎ、軟骨がすり減るリスクを回避
  • 股関節の「コキッ」という音が気になっている方にも有効

股関節痛治療を受けられた方の感想

悪化する一方だった股関節痛が改善して日々快適

60代・女性・主婦

手術を勧められて他の方法を探すように

還暦を過ぎて間もないころのことです。歩いていると、左側の股関節のあたりにズキンと鋭い痛みが走りました。とはいっても我慢できないほどの痛みでもなかったので、しばらくそのままにしていました。

するとそれから1年ほど経ったころに、痛みが激しくなってきました。近所の整形外科では左側の変形性股関節症の初期だと診断され、痛み止めの薬と、筋肉を強化する体操でしばらく様子を見ることになりました。しかし、症状は改善するどころか、体操をすればするほど悪化しているような感じすら覚えたのです。しまいには、医師から手術を勧められるようになり、私はなんとか他の方法はないものか探すようになりました。

立ち姿勢がよくなって坂道も平気

たまたま立ち寄った本屋で大谷内先生の著書に出合ったのは、そんなときでした。本に紹介されていた体操を自宅で行ったところ痛みが軽くなったことに希望を覚えた私は、さっそく先生の治療院を訪ねました。

驚いたのは、指導してくれた運動の即効性です。行きは歩けなかったので治療院までタクシーを使ったのですが、先生に運動の指導を受けた帰りは、杖を使いながらも駅まで歩けたのです。

先生には「足の横上げ」をはじめ、私専用の運動プログラムを10種類ほど指導していただき、自宅で毎日続けました。全部行うと1時間以上はかかりますし大変でしたが、最初の感激に支えられ続けるうちに、症状は確実に改善していきました。

坂道を上るときに足が高く上がったり、立ち姿勢がすごくよくなったとほめられたり…痛みが徐々に軽減し、できなかったことが少しづつできるようになりました。以前よりも毎日が快適になり、とても助かっています。

 ゆうき指圧の「股関節痛」改善3つのポイント

股関節に負担をかけずに「外転筋」をバランスよく強化

「靭帯」「関節包」の柔軟性を高めて動きをスムーズに

「歩いて痛い股関節」の改善を専門的にアプローチ

よくある質問(FAQ)

外転筋を鍛えるために横向きで足を上げる運動をしていますが、股関節に負担はありませんか?

床に横向きで寝て行う足上げは股関節の軟骨が支点になり、そこに荷重がかかって軟骨がすり減るリスクがあります。当院が指導する「足の横上げ」は、枕で足を支えながら行うことで、股関節に負担をかけずに外転筋を強化できます。

 「足の横上げ」は毎日行っても大丈夫ですか?

無理のない範囲で毎日続けていただけます。痛みが強まる場合は中止し、専門家にご相談ください。

まとめ

歩いていると痛む股関節の原因は、筋肉の衰えそのものよりも「筋力間バランスの乱れ」にあります。特に外転筋(お尻の中殿筋や小殿筋)を正しく鍛えることが重要ですが、従来の方法では股関節に負担をかけてしまう恐れがあります。

当院が指導する「足の横上げ」は股関節を傷めることなく、中殿筋・小殿筋を効率的に強化できる方法です。安全に続けられる運動を日常に取り入れ、股関節痛の改善と生活の質(QOL)の向上を目指しましょう。