イスからの立ち上がりに起こる痛みの原因「股関節の過緊張対策」【股関節痛治療40年の専門家が教える運動法 | ゆうき指圧】

「座っているときは平気なのに、イスから立ち上がる瞬間に股関節がズキッと痛む」
そんな経験はありませんか?

股関節痛といえば「歩くと痛い」と思われがちですが、実は「立ち上がり動作の痛み」に悩む方も多くいらっしゃいます。そして、歩き始めの痛みと同じく、その原因は筋肉ではなく「靭帯と関節包の拘縮」による過緊張にあります。本記事では、立ち上がりの痛みの原因と、解消のために有効な運動法をご紹介します。

こんなお悩みありませんか?

  • イスから立ち上がる瞬間に股関節がズキッと痛む
  • 歩いているときよりも「立ち上がるときの股関節の痛み」が強い
  • 筋トレを続けても股関節痛が改善しない
  • 動作のたびに「股関節が固まっている」ように感じる

患者様の股関節痛体験談と改善の流れ

来院時の悩みときっかけ

60代女性の患者様は「イスから立ち上がるのがつらい」と来院されました。整形外科では「下半身の筋肉が弱っているから鍛えましょう」と指導されたそうです。しかし、スクワットを主としたトレーニングを行っていたものの改善せず、かえって股関節が重だるくなるとのことでした。

取り組んだこと

当院で検査をしたところ、原因は靭帯と関節包の拘縮。股関節周囲が過緊張を起こし、動き始めの痛みを誘発していたのです。そこで、即効性のある靭帯や関節包の過緊張対策を指導。さらに、股関節周囲の緊張をやわらげる運動と、筋肉バランスを整えるプログラムをご自宅で行ってもらいました。

変化と改善(ビフォーアフター)

すると、立ち上がりの痛みはすぐに楽になったと報告がありました。即効性に驚かれると同時に、日常生活の負担が軽減したとのことで、大変喜ばれました。

ゆうき指圧の改善ポイント

  • 立ち上がりの痛みの主原因=靭帯・関節包の拘縮
  • 歩き始めの痛みと同じく、筋力強化だけでは改善しない
  • 運動療法で拘縮を緩めて、股関節の可動域を確保
  • そのうえで筋肉バランスを整える運動を併用

自宅でできる「股関節の過緊張対策」

イスに座りっぱなしの状態から、立ち上がろうとした際に行うと効果的です。即効性があるので、多くの方にその場で効果を感じていただける運動療法です。もちろん、毎日の運動習慣として取り入れてもいいでしょう。

【やり方】

①イスに座った状態で、両足をそろえてひざを伸ばし、左右のかかとを前方に突き出す(ひざの裏が伸びる)。次に、足の指と甲を前方に伸ばす(太ももの前が伸びる)。これを交互に4回くり返す。

②両足をそろえてひざを曲げ、足指の付け根ををそろえて床につけ固定する。かかとは浮かせたまま、両ひざをできるだけ大きく速く左右に振る。イスから立ち上がる前に8往復行う。

この運動のポイント

  • 即効性があり、立ち上がりの痛み軽減に効果的
  • ご自宅で安全に安心してできる簡単な動作
  • 継続することで靭帯・関節包の柔軟性を保ち、再発予防にもつながる

ゆうき指圧の「立ち上がる際の股関節痛」3つの改善ポイント

  1. 「靭帯」「関節包」の過緊張にアプローチ
  2. 股関節周囲の「筋肉バランス」を整えることで負担を軽減
  3. 「動作開始時の痛み」に特化した改善アプローチ

よくある質問(FAQ)

立ち上がりの痛みに筋トレは有効ではありませんか?

筋トレだけでは改善が難しいケースが多いです。立ち上がり時の痛みの原因は靭帯や関節包の拘縮による過緊張であるため、まずは柔軟性を取り戻す運動を行うことが大切です。

 この運動は毎日やっても大丈夫ですか?

 はい、無理のない範囲で毎日続けていただけます。座りっぱなしの状態から立ち上がる際には特に効果を発揮します。ただし、痛みが強まる場合は中止し、専門家にご相談ください。

まとめ

イスから立ち上がるときの股関節痛は、筋肉の衰えが直接の原因ではなく「靭帯と関節包の過緊張」が引き金となっています。歩き始めの痛みと同様、まずは靭帯や関節包を柔軟にし、股関節を動かしやすくすることが第一歩となります。

そのうえで筋肉間のバランスを整える運動を取り入れることで、痛みの改善と生活の快適さが実現します。私どもでは、あなたの症状に合わせたオーダーメイドの運動プログラムを一人ひとりにご提案しています。

今回ご紹介した「股関節の過緊張対策」はご自宅ですぐに取り組める内容です。ぜひ痛みを感じる前に継続して行い、股関節痛の軽減とQOL向上を目指してください。