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膝や股関節の痛み、脊柱管狭窄症によるしびれに対し、多くの医療機関で「運動しましょう」と指導されます。しかし、真面目に取り組んでいる人ほど、「逆に痛みが増した」「歩くのが怖くなった」と訴えて当院を訪れます。
なぜ、よかれと思って始めた運動が裏目に出てしまうのでしょうか。 その答えは、筋肉の「二関節筋(にかんせつきん)」と「単関節筋(たんかんせつきん)」の使い分けにあります。
多くのリハビリや自己流のトレーニングでは、この2種類の筋肉が混同され、結果として「使われやすく痛みやすい筋肉」ばかりを酷使してしまっているのです。
まず、この2つの筋肉がどう違うのかを整理しましょう。
二関節筋は、普通に歩いたり階段を上ったりするだけで自ずと使われる筋肉です。つまり「鍛えやすい筋肉」だと言えます。しかし、痛みを抱えている方が二関節筋ばかりを鍛えると、どうでしょうか。もともと強力な筋肉が関節に対し強く影響してしまい、日常動作のクセをより増長させることにもつながりますし、人によっては症状の悪化を招くこともあります。
一方で、単関節筋は一つの関節しか動かさないため、日常生活では意識しにくい筋肉です。加齢や痛みによってすぐに「サボる(弱る)」性質を持っているともいえるでしょう。
単関節筋がしっかり働くと、関節が安定し、スムーズな動きが可能になります。ですから、本当に鍛えたいのは「単関節筋」です。しかし、この単関節筋を狙って動かすのは非常に難しいので鍛えにくく、例えば一般的な「スクワット」や「ウォーキング」だけでは、どうしても元気な二関節筋が主役になってしまい、単関節筋まで刺激が届きません。
膝や股関節、腰を痛めている方にとって、「どうすれば負担なく単関節筋を目覚めさせられるか」。この問いを40年以上追求し続けて生まれたのが、ゆうきプログラムです。
当院の運動を実践される方は、「なぜ、こんなにゆっくり、この角度で動かすのか?」と不思議に思われるかもしれません。実はそこに、緻密な計算があります。
これによって、股関節や膝関節、腰仙関節(第5腰椎と第1仙椎をつなぐ関節)といった関節にかかっている偏った圧を逃がし、靭帯や関節包の拘縮を和らげることが可能になります。
そして、それが股関節痛、膝痛、脊柱管狭窄症の改善につながっていくのです。
脊柱管狭窄症の方であっても、腰だけを見るのではなく、下肢の単関節筋(ヒラメ筋や内側広筋など)を整えることで、驚くほど歩行が安定するケースが多々あります。
これは、単関節筋がしっかり働くことで「代償動作(痛みをかばう不自然な動き)」の必要がなくなるからです。
手術を避けたい方: 眠っている単関節筋を目覚めさせ、関節の「自前のサポーター」を作りましょう。
手術を控えている方: 術前に単関節筋の機能を回復させておくと、術後のリハビリが劇的にスムーズになり、早期の社会復帰が可能になります。
私たちは、「病名」に対峙し、治療しているのではありません。「歩きたい」「旅行に行きたい」「家族といつまでも笑いたい」といったあなたの人生の願いをサポートするために存在しています。
二関節筋ばかりを酷使する「頑張る運動」から、単関節筋をいつくしみ、体を整える「賢い運動」へ。 あなたの体の個性に合わせたオーダーメイドの運動プログラムで、痛みにわずらわされない日常を一緒に取り戻しましょう。
私たちは今日も、あなたの一歩に真摯に向き合い続けます。