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※世界変形性関節症会議とは、(本部:アメリカ・シアトル)にある変形性疾患においては、世界最高峰の権威を持つ学会
九州大学医学部の医師、東京大学医学部の医師、私共ゆうき指圧との合同研究により、ゆうきプログラム(学術名:PSTRエクササイズ)が有効である高い可能性が評価され、2015年の世界変形性関節症会議に当院の運動治療法(ゆうきプログラム)が採用されました。
基本的理念
股関節周囲の軟部組織(筋肉・腱・靭帯・関節包)の強化のために足の横上げ・上向きでの足の挙上さらにスクワットといった関節に視点やひねり、体重を加えるダメージを与える運動が主流だった時代、患者はこの運動により軟部組織を強化する本来の目的から外れ、より股関節の痛みを感じていました。
そこでわたくしどもは、まず筋肉を強化するのではなく靭帯関節包を強化することにより股関節の安定性を確保した後、筋力をつけるといった運動法を研究し(筋力強化より関節力強化)創り上げました。
運動法
骨盤の調整や脚長差を改善
関節可動域の拡大
各関節筋力強化
全身的な調整
といった手順での運動法となります。
福岡和白病院 リウマチ・関節症センター長 林 和生 先生
関節の広場 第15回『股関節痛を自分で治す』より引用 https://www.hiroba-j.jp/wadai/wadai015-html/
中殿筋をきたえる股関節の外転訓練がもっとも効果的な運動であることは間違いありません。それではなぜ、今まで整形外科で行ってきた股関節を支点にして下肢を上下運動させる中臀筋の訓練で効果が得られなかったのかというと、次のような理由があると思います。
一つは、手術が適応となるような進行した症例では関節が拘縮していることが多く、運動をしても股関節が動かずに代わりに骨盤を動かしていて、実際には中殿筋が動いていなかった、ということです。もう一つは、この運動で痛みが増強することが多いことです。
この本に書かれている運動療法は、患者さんの病態をとらえた荷重点(かじゅうてん)調整法というものです。股関節の痛みの原因は、荷重がかかった時に股関節が不安定に動くことで発生し、進行していきます。この股関節の動きを最小にして進行を止めるのがこの運動の特徴です。
中殿筋をきたえる訓練では、痛い方の足を上にして横になりその足をまっすぐに伸ばした位置から5°~10°前に出し足の上のラインが床と平行となるように写真のように設定してください。次に乗せた足の踵(かかと)を15秒間突き出して太ももの外側の筋肉を強化します。
この運動で、「今は手術を何とか避けたい」、「痛みを取りたい」という思いは7~8割程度実現できると思っています。ちなみに、この運動の中で、痛い方の足を前方につき出すというのは、実際に変形性股関節症の患者さんから「こうやってみたら良かった」と教えられたとのことです。