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「最初の一歩が痛い」
「立ち上がって歩き出すと、股関節にズキッとくる」
このような股関節の痛みにお悩みではありませんか?
実はその痛み、筋力の衰えではなく“靭帯の緊張”が原因かもしれません。
目次
70代女性Dさんは、「朝起きたときや椅子から立ち上がるたびに股関節が痛む」と悩んでおられました。
整形外科では「変形性股関節症」と診断され、筋トレ中心のリハビリを受けていたものの改善が見られませんでした。Dさんは「もしかしたら原因は別にあるのではないか」と疑問に感じたそうです。
当院で詳しく状態を見たところ、股関節を支える「腱・靭帯・関節包」が固く縮んでいる(拘縮)ことが原因であると判断。腱・靭帯・関節包が緊張すると、周囲の筋肉までこわばり、動きが悪くなります。朝の起きがけや、椅子から立ち上がる時の痛みを改善するには、筋肉にアプローチするのではなく、靭帯・関節包の緊張をゆるめることが先決です。
Dさんには「8の字ゆらし」という運動療法を提案。3週間後には歩き始めの痛みが明らかに軽減し、「買い物もラクになった」と笑顔が戻りました。
変形性股関節症が進行すると、関節の可動域が狭まり、それに伴って靭帯・腱・関節包が過緊張を起こします。 この緊張が、歩き始めに痛みを引き起こす大きな要因になります。
ゆうき指圧では、この悪循環を断ち切ることを重視し、リハビリの基本としてまず靭帯・関節包の柔軟性を回復させる運動を取り入れています。ここでは、その基本中の基本の運動プログラムを一つご紹介します。
■ ご自宅でできる「8の字ゆらし」運動
【やり方】
この「8の字ゆらし」によって、腱・靭帯・関節包の緊張がほぐれ、股関節の可動域が改善され、歩き始めの痛みの軽減が期待できます。
10分と歩けなかった変形性股関節症が大改善。「手術なし」とのお墨付き
女性・60代・主婦
股関節が痛くて歩けない…
左股関節に違和感を覚えたのは58歳の時でした。
最初は靴下が履きにくくなり、階段の上り下りがしにくくなったかと思うと、股関節に痛みも感じるようになり10分と歩けなくなってしまいました。その時に思い出したのが、小さかったころに股関節脱臼でギプスを装着していたことです。58歳になるまで、ギプスのことなど全く忘れていたほど普通に暮らしてきました。
整形外科では左側の変形性股関節症の初期と診断され、「骨はきれいなので運動をして様子を見ましょう」と言われました。私は「運動」という言葉を聞いて、健康雑誌で以前に読んだ大谷内先生を思い出しました。
4日目には靴下が楽にはけた!
早速、治療院を訪ねたところ、その場で5つの基本体操や8の字ゆらしなどを先生に指導され、その効果に本当に驚きました。そして、私専用の運動プログラムを教えてもらって、自宅でも運動を続けるようにしたのです。
効果はすぐに現れました。運動を開始して4日目には靴下が楽にはけるようになり、1ヵ月後には立ったり座ったりする動作がずいぶん楽になりました。3ヵ月目には階段の手すりを使わなくても楽に上り下りできるまでになりました。
2年後には、「これなら医師に手術を勧められることはないでしょう」と大谷内先生に言われ、ホッとしたのを今でも覚えています。おかげさまでごく普通の生活ができるようになりましたが、ゆうきプログラムはずっと続けていくつもりです。
痛みが強いときに自己流のストレッチを行うと、靭帯や関節包に余計な負担をかけてしまう場合があります。まずは専門家による股関節の可動域の確認をしたうえで、負担の少ない方法で靭帯・関節包を柔軟にすることに取り組むことがお勧めです。
筋トレ自体は不要ではありませんが、優先順位が大切です。まず靭帯の拘縮を緩めて、関節の動きをスムーズにしたうえで、筋肉のバランス調整や強化を行うことで、痛みの改善や再発予防につながります。
「歩き始めが痛い」と感じたら、それは筋力低下ではなく、靭帯・関節包の拘縮によるサインの可能性が高いです。
靭帯・関節包がゆるめば筋肉の緊張もほぐれ、体がスムーズに動き出します。
ゆうき指圧では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた運動プログラムを指導し、無理なく・安全に・続けられる方法で痛みの改善をサポートしています。
「もう手術を選ぶしかないのかな…」とあきらめる前に、ぜひ一度「8の字ゆらし」をお試しください。
あなたの“歩く力”を、私たちは全力で応援します。