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「歩くと膝が引っかかる感じがする」 「階段で膝がガクッと崩れそうになる」 「しゃがむと鋭い痛みが走る」
こうした症状で病院を受診し、半月板損傷と診断されて「手術」を勧められ、とまどっている方は少なくありません。
膝痛のなかで最も多いのは変形性膝関節症ですが、その次に多いのがこの「半月板損傷」です。実際には、変形性膝関節症と半月板損傷を併発しているケースも非常に多く見られます。
では、半月板を損傷している場合、本当に手術しか選択肢はないのでしょうか? 40年以上、膝痛と向き合ってきた専門治療院として、私たちは「多くのケースで保存療法による手術回避は可能」だと考えています。
半月板とは、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の間にある、三日月型の軟らかい組織です。主に次のような重要な役割を担っています。
この半月板が「断裂する」「ささくれ立つ」「めくれ上がる」などの損傷を受けると、膝が伸びなくなるロッキング現象や、階段での膝崩れ、正座ができないほどの激痛といった様々な症状が現れます。
一般に、半月板は血流が乏しいため自然再生しにくい組織です。そのため「切除手術」が選択されることがありますが、私たちは「できる限り半月板を温存する道」をまず探るべきだと考えています。
なぜなら、半月板を切除すると膝のクッション性が失われ、将来的に変形性膝関節症が急速に進行するリスクが高まるからです。
半月板を痛めたとき、多くの方が陥る間違いが2つあります。
私たちが重視しているのは、「痛みを感じない姿勢・角度(ポジション)」を見極めて、膝を支える筋肉や関節包の柔軟性を高めることです。
半月板そのものを治すのではなく、膝全体の安定性を高めることで半月板へのストレスを最小限に抑える。 その結果として、痛みが引き、手術を回避できるケースが多数あります。実際、当院では半月板損傷と診断された方の9割以上が手術を回避しています。
それではここで、半月板損傷と診断されながらも、保存療法によって手術を回避し、再び舞台に立てるまで回復された方(70代の女性)の声をご紹介します。
ある年の暮れのことです。街を歩いていたときに突然、右ひざに「ガクン」という衝撃を感じました。年明けからは激痛に変わり、体重をかけるだけで太ももにかけて電気が走るような痛みで、夜も眠れなくなってしまったのです。
日本舞踊の稽古では正座が欠かせませんが、当時は満足に曲げることもできず、小さな座イスを使って凌いでいました。階段も手すりにつかまり、一段ずつ慎重に進む毎日。整骨院やマッサージなど、ありとあらゆる治療を試しましたが、改善の兆しは見えませんでした。
そんな時、知人の紹介でゆうき指圧の大谷内先生に出会いました。先生の見立ては「半月板の損傷」。無理な動きは悪化させるため、ひざ周囲の筋肉が半月板の働きを補うような運動療法を勧められました。
教えていただいたのは、8種類の簡単な「ひざ痛体操」でした。午前と午後に分けて1日2回。最初は不安もありましたが、「続ければ良くなる」という先生の言葉を信じてコツコツと続けました。
半年ほど経った頃、ひざの痛みが和らいでいることに気づきました。変化は「薄皮を一枚ずつはがしていくような」ゆっくりとしたものでしたが、確実でした。
現在では、階段もスムーズに上り下りでき、歩くスピードも以前よりずっと速くなりました。あんなに苦労していた日本舞踊の中腰も、正座も、今では座イスなしで30分以上平気です。何より、「自分の力で改善できた」ことが大きな自信になりました。悪化への不安もなく、毎日元気に舞台に立っています。
このケースの場合、損傷部位に直接負担をかけない「逃がし」の動きを取り入れつつ、周囲の筋肉を再教育したことが成功の鍵でした。焦らず毎日続けることで、筋肉は必ず関節を支えてくれるようになるということを示す好例です(なお、体験談中のご年齢はお話を伺った当時のものです)。
「もう手術しかない」「一生この痛みと付き合うしかない」とあきらめる前に、一度立ち止まってください。
あなたの膝には、まだ自分の力で良くなる可能性が眠っています。私たちは、その可能性を最大限に引き出し、あなたが再び笑顔で歩けるよう、全力でサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。