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結論:膝痛の人に多い「かかとのガサガサ・ひび割れ」は、膝をかばう歩き方によって足裏の衝撃や摩擦がかかとに集中することで起こることがあります。
目次
かかとの異常は膝の悲鳴
膝をかばう「お尻を突き出した姿勢」が、かかとへの異常な衝撃と摩擦を生んでいます。
「かかと着地」の罠
良かれと思って行う「かかとからの着地」が、実は膝関節に過度な衝撃を与えている可能性があります。
根本解決は「除圧」
皮膚を削ってきれいにするのではなく、骨盤や膝の拘縮(関節周囲の硬さ)を解き、関節の圧迫を減らすことで足裏の皮膚は自然に整っていきます。
「保湿クリームを塗っても、かかとのガサガサやささくれが治らない」
「片方の足だけ、かかとの角質が異常に厚くなる」
もしそんな悩みをお持ちなら、それは単なる肌荒れではなく、膝関節が発しているSOSのサインかもしれません。
足裏は二足歩行をする私たちにとって、唯一地面と接する「体の土台」です。
この土台の使い方は、そのまま全身の関節の使い方に直結します。
40年以上の臨床経験を持つ当院では、患者さんの足裏を拝見することで、その方の膝や股関節にどのような負担がかかっているのかを読み取ることができます。
前回の記事では、股関節痛の人は足裏の指の付け根付近にタコができやすいことを解説しました。
一方、膝に痛みを抱える方に多いのが「かかとのガサガサ・ささくれ」です。
よく観察すると、膝痛の方のかかとは単なる乾燥ではなく、
足裏からかかとを回り込むように、ささくれが上方へ広がる
という特徴が見られることが少なくありません。
これは皮膚の問題ではなく、歩き方のクセによってかかとに負担が集中しているサインです。
膝に痛みがあると、人は無意識のうちに膝への衝撃を減らそうとします。
その結果、次のような姿勢が生まれます。
・膝を少し曲げたまま歩く
・バランスを取るためお尻を後ろに突き出す
・骨盤が後傾し腰が丸くなる
この姿勢で歩くと、体の重心は極端にかかと側へ偏ります。
さらに膝がしっかり伸びないため、着地のたびにかかとが地面を叩くような衝撃が加わります。
皮膚はこの衝撃と摩擦から体を守ろうとして分厚くなり、限界を超えると剥がれてささくれになります。
つまり、かかとのガサガサは膝の代わりに衝撃を受け続けた結果なのです。
一般的に「歩くときはかかとから着地しましょう」と言われることがあります。
しかし私たちは、この歩き方を必ずしも推奨していません。
クッション性の高い靴は、かかとの衝撃を一時的に吸収してくれます。
しかしその結果、本来関節が吸収すべき衝撃を無視した「強いかかと着地」が習慣になってしまうことがあります。
裸足で硬い床を歩いてみてください。
かかとから強く着地すると、その振動は膝や体全体に響くはずです。
本来、人間にとって自然な歩き方は
足裏全体で地面を捉えるような着地
なのです。
当院では、膝の痛みに対して膝だけを見ることはありません。
足裏のサインから読み取れる体の歪みを整えるため、次の3つの柱でアプローチします。
①骨盤周辺の拘縮を緩める
お尻が突き出る姿勢の原因となる骨盤周囲の靭帯の硬さを解きます。
②膝関節の除圧
膝関節にかかる圧迫を減らし、本来のクッション機能を取り戻します。
③足裏の接地バランスを整える
特定の場所に負担が集中しない歩き方へ再学習します。
このプロセスを経て膝の状態が改善すると、
「何をしても治らなかったかかとのガサガサが自然とキレイになった」
という声をいただくことも少なくありません。
医師から手術を勧められ、不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
また、手術を決めたものの少しでも回復を良くしたいと考えている方もいるかもしれません。
私たちは、手術を尊重しつつも、
その前に「なぜ膝が悲鳴を上げたのか」という原因を見つめることが大切だと考えています。
かかとのささくれは、体が送っているメッセージです。
「移動することが人生だ」
そんな言葉があります。
言い換えれば、歩くことが人生そのものとも言えるのではないでしょうか。
10年後も20年後も、自分の足で歩き続けたい。
その願いに寄り添うことが、私たちの使命です。
膝の痛みや足裏の変化に気づいたら、それは体が教えてくれているサインです。
40年の臨床経験に基づく「ゆうきプログラム」で、
健やかな歩みを取り戻すお手伝いができれば幸いです。
どんなことでも構いません。
まずはお気軽にご相談ください。