中高年 100歳まで自分で歩けるシリーズ①

Q.「関活」とは?

A. 関節を活性化させ、自分で関節を整える活動です。

言わば、関節の力を高めるトレーニングと捉えて下さい。従来トレーニングというと「筋力強化」のイメージが一般的ですが、関節におけるトレーニングとは、筋力強化ではありません。改めてご自分の関節を、一度ご覧ください。関節周囲には筋肉はありません。あるのは腱、靱帯、関節包および関節支帯であり、筋肉はあったとしても極々少量です。
そのため関節力を高めるには、筋肉よりも関節周囲のそれらの組織にアプローチすることが大切です。関節力を高めるトレーニングは筋力強化とは大きく違い、わずかな負荷および抵抗により強化できるのが特徴です。この事実を知らない方が多く、よく勘違いをされるところです。

Q.関活(関節力を高めるトレーニング)は自分でできる、って本当ですか?

A. もちろんできます。

ただし今までの方法(筋力強化)とは異なり、関節周囲の軟部組織を柔軟にする方法であり、がんばって行う必要はありません。私共が開発し、世界変形性関節症会議(本部アメリカシアトルにあり変形性疾患におきましては世界最高峰の学会)で「高い効果が望める可能性が高い」といった評価をいただいた「8の字ゆらし」を行っていただくことにより、どなたでも簡単に関節を柔らかく(動きやすく)することができます。

Q.「8の字ゆらし」ってどんな運動ですか?

A. 関節で優しく8の字を描く運動です。

たとえば、膝関節であれば、長座で膝裏を10cm程度浮かせ、床と水直に軽く優しく膝頭で8の字を描きます。(詳しくは動画ギャラリーをご覧ください。)その他にも足趾、中足骨、足根骨、足関節、膝関節、股関節、骨盤、腰椎、頸椎、肩関節、肘関節、腕関節など、さまざまな種類の「8の字ゆらし」があります。


Q.なぜこの運動が関節力を高めるのですか?

A.「8の字ゆらし」は、軽く優しい動きにより、関節周囲の軟部組織(腱・靱帯・関節包・支帯さらに筋肉)をまんべんなく柔らかくできる従来には無かった画期的な方法です。

関節が柔らかくなるので、「関節ストレッチ」とも表現できます。
ぜひお試しください。キーワードは「優しく」です。

注意)痛みや違和感が発生する場合は中止してください。
また熱感が生じている場合や腫れ、水腫を伴う場合には行わないでください。

Q.「8の字ゆらし」でどのような効果が望めますか?

A. 次のような効果が望めます。

    1.痛みの緩和

    2.可動域の拡大

    3.スムーズな動作を可能にする

Q.何歳くらいが対象ですか?

A.全年齢に有効です。

自宅ででき、安全・簡単で痛みを伴わず、即効的な効果が望める運動法です。
日本国内のみならず世界各国で行われています。

Q.膝関節に痛みがあったり動きにくければ、膝の8の字をやればいいんですか?

A.膝関節の8の字だけでは効果が7割程度と考えてください。

痛みを取るには、痛みのある関節だけを整えるだけでは不十分です。
足趾や足関節、股関節、骨盤さらには脊椎などの関節の動きを調べ、筋肉の状態をチェックし、人体のトータルバランスを考えて取捨選択する必要があります。