診療時間
9:00~16:00
診療日
月~土
目次
「歩き始めだけ痛い」
「歩いているうちに痛くなる」
「立ち上がる瞬間にズキッとくる」
同じ股関節痛でも、痛みの出るタイミングや場所によって原因は全く異なります。
40年にわたり股関節痛の治療を続けてきた経験から、痛みのタイプ別に「なぜ痛むのか」「どう対処すればいいのか」を整理しました。
ご自身の症状に合った対策を理解することで、手術を回避し、快適に歩ける体を取り戻すことが可能です。
ひとつでも当てはまる方は、ぜひこの先をお読みください。
朝起きた直後や座っていた後など、動き始めに痛みが出る場合、股関節周囲の靭帯や関節包が硬くなっている可能性があります。
対策:靭帯を緩める運動療法
関節の柔軟性を取り戻す「8の字ゆらし」が効果的です。
原因:筋肉のアンバランス
変形性股関節症の方は、脚の伸筋と屈筋のバランスが崩れていることが多く、歩行距離が長くなるほど痛みが増します。
対策:筋力間バランスを整える運動
単純な筋力強化ではなく、筋肉間の「バランス調整」を重視した運動が必要です。
👉 [詳細記事]歩き続けると痛くなる股関節の原因は筋肉間バランス
原因:股関節周囲の過緊張
座っているときは平気なのに、イスから立ち上がる瞬間だけ痛む場合、関節包のこわばり(過緊張)が原因です。
対策:過緊張対策の運動
股関節の可動域を広げることで、立ち上がり動作がスムーズになります。
👉 [詳細記事]イスから立ち上がるときに股関節が痛い方へ|過緊張対策運動
痛む場所によって原因が異なります。
ご自身の痛みの部位を正確に把握し、正しい対処を行いましょう。
👉 [詳細記事]変形性股関節症が原因で起こる歩行時の痛み4パターン
先天性股関節脱臼で生まれた方は、年齢を重ねると可動域の低下や痛みへの不安を感じることがあります。
しかし、正しい運動療法を継続することで、手術を回避し、日常生活を安心して過ごすことも、出産も可能になります。
👉 [詳細記事]「股関節脱臼で生まれた私」将来の痛みが不安な方へ
靭帯・腱・関節包など、軟部組織の柔軟性を取り戻すことが根本改善につながります。
拘縮した組織をいきなり動かすのではなく、まず緩めてから自然に動ける関節づくりを行います。
症状・体力・生活環境に応じた個別指導で、無理なく安全に続けられるプログラムを提案しています。
完全な安静はかえって拘縮を進める原因になります。痛みの範囲内で無理のない軽い運動療法を続けることが、結果的に痛みの軽減と機能改善につながります。
症状の程度によりますが、早期に正しい運動療法を取り入れることで、多くの方が手術を回避されています。まずはご相談ください。
個人差がありますが、適切な運動を継続することで、2〜3ヵ月で痛みの軽減や可動域の改善を実感される方が多いです。
股関節痛の原因は「筋力不足」だけではありません。
靭帯・腱・関節包などの軟部組織の柔軟性と筋肉間のバランスが、痛みに大きく関わっています。
ご自身の痛みのタイプを正しく理解し、適切な運動療法を取り入れることで、「歩くのがつらい日々」から抜け出すことができます。
40年の治療経験に基づいた安全な運動療法を、一人ひとりに合わせて丁寧に指導いたします。
「手術以外の道を探したい」
「自分の症状に合った対策を知りたい」
そんな方は、お気軽にご相談ください。