診療時間
9:00~16:00
診療日
月~土
目次
ゆうき指圧は、43年間にわたり股関節痛・膝痛・腰痛に悩む方々と向き合い、18年ほど前からは全国各地で講演活動を続けてきました。講演では、筋肉を鍛えることだけでなく、関節周囲の状態を整え、身体を動かしやすくすることの大切さをお伝えしています。本記事では、講演活動を続けてきた理由と、「鍛える前に整える」という当院の考え方をご紹介します。
前回の記事では、全国各地で続けてきた出張治療についてご紹介しました。
股関節痛に悩み、医師から手術を勧められたものの、できれば手術は受けたくない。では、どうすればいいのか。そうした悩みを抱える方々の一助になりたい。その思いが、出張治療を続けてきた理由です。
18年間にわたる出張治療の歩みと、そこで出会った患者様のお悩みについては、こちらの記事でご紹介しています。
▼ 全国各地でお会いしてきました|股関節痛・変形性股関節症の出張治療18年
同じ思いから、18年ほど前より、講演活動にも取り組んできました。
病院やカルチャーセンターなどを会場に、関西をはじめ、名古屋、東京、九州、北海道など全国各地で開催しています。多いときには300人を超える方々にお集まりいただき、平均すると月に2回ほどのペースで続けてきました。
治療院で一人ひとりの身体と向き合うだけでなく、もっと多くの方に、自分の身体の状態を知り、自分で動かすことの大切さを伝えたい。それが、私どもが講演を続けてきた理由です。
関節の治療やリハビリというと、筋肉へのアプローチが一般的です。
もちろん、筋力を維持することは大切です。しかし私どもは43年間の臨床を通じて、筋肉を鍛える前に、関節周囲の状態を整えることも大切ではないかと考えてきました。
急性期のように痛くて動かせないケースもありますが、多くの場合、痛みが続くことで関節を動かす機会が減り、靭帯や関節包が硬くなっています(拘縮)。その状態で筋力強化を急ぐのではなく、まず靭帯や関節包を緩めてあげる。そうすることで可動域が広がり、その場で身体の違いを実感される方が多くいらっしゃいます。
「鍛える前に整える」。
これが、全国各地の講演でも一貫してお伝えしてきた、ゆうき指圧の考え方です。
講演では、理論をお伝えするだけではありません。実際に身体を動かしていただき、ご自身の変化を感じていただくことも大切にしています。
そこで、よく皆様にこんな質問をします。
「あなたが小走りしたのは、いつですか?」
すると、大半の方が「もう何年もしたことがありません」とお答えになります。
そこで、身体の状態を確認しながら体操を試していただくと、会場内で小走りに近い動作ができるようになる方もいらっしゃいます。会場が驚きに包まれる場面を、私どもは何度も見てきました。
もちろん、すべての方に同じ変化が起こるわけではありません。痛みのある方に無理に走っていただくこともありません。大切なのは、身体の動かし方や状態を見直すことで、「難しい」と思っていた動作に変化が生まれる可能性を、ご自身で確かめていただくことです。
ここで、椅子に座って行う体操を一つご紹介します。「ひざの8の字ゆらし」です。
やや座面の高い椅子に座り、左右のひざを、8の字を描くようにゆっくり動かします。力を入れて大きく動かす必要はありません。痛みのない範囲で、やさしく動かしてください。股関節周囲の靭帯や関節包が緩み、動き出しがスムーズになる方が多くいらっしゃいます。
▶ 動き方はこちらの動画でご覧いただけます
ひざの8の字ゆらし
痛みが強い場合や、動かすことで症状が悪化する場合は中止してください。手術前後の方や、運動制限を受けている方は、主治医に確認したうえで取り組んでください。
ただ、残念なことに、その変化はずっとは続きません。日常生活に戻れば、いつもの姿勢や動作の癖が繰り返され、身体は少しずつ元の状態に戻っていきます。
だからこそ、日々の運動習慣が大切です。当院では、お一人おひとりの状態に合わせた運動プログラムをご案内しています。身体を整え、症状を和らげていく。その結果、医師から勧められた手術を回避できる方も、決して珍しくありません。
会場にも治療院にも、なかなか足を運べない方もいらっしゃいます。そうした方のために、私どもは「通信治療」に取り組んでいます。問診票をもとにしたオーダーメイドのプログラムに加え、LINEのビデオ通話でリアルタイムに動きを確認しながら指導する方法もあります。
▼ 通信指導(治療)の詳細はこちら
また、ご自宅で気軽に取り組んでいただけるよう、43年のノウハウを動画にまとめた「宅トレゆうき体操」も公開しています。
▼ 宅トレゆうき体操の詳細はこちら
医師から手術を勧められている方の中には、できれば避けたいと考える方、受ける決心がつかず迷っている方、手術に向けて身体の準備をしたい方がいらっしゃいます。
私どもは、手術を受けるかどうかを一律に判断することはできないと考えています。大切なのは、ご自身の状態を理解し、医師とも相談しながら、納得できる選択をすることです。手術の前後に体の状態へ目を向け、無理のない範囲で身体を動かすことも、大切な準備の一つになり得ます。
私どもは、症状を治しているわけではありません。患者様お一人おひとりが、ご自身で治っていくお手伝いをしているだけです。
これからも43年の臨床経験をもとに、「鍛える前に整える」という考え方を伝え続けてまいります。痛みや身体の動きに不安を抱えている方は、一人で悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
共に、症状に今日も向き合ってまいります。